糸リフトのダウンタイムは何日?痛み・腫れ・内出血はいつまで続くのか医学論文から解説

Director's Column

糸リフトのダウンタイムは何日?
痛み・腫れ・内出血はいつまで続くのか医学論文から解説

たるみ治療の正しい知識を、わかりやすくお届けする「院長コラム」第24回
院
執筆・監修:宮﨑 修平(THE LIFT CLINIC FUKUOKA 院長/医学博士)
福岡・薬院のたるみ治療専門クリニック院長。論理と医学的根拠に基づく診療を大切にしています。

「糸リフトを受けたいけれど、腫れや内出血が心配」「仕事には何日くらいで戻れる?」糸リフトをご検討されている方から、ダウンタイムについてよくご質問をいただきます。

今回は、糸リフト後の痛み・腫れ・内出血などが実際に何日程度続いたのかを調べた医学論文[1]をご紹介します。

結論を一言で

タイ人25名を追跡した研究では、痛みは平均3.15日、腫れは平均4.58日、内出血は平均4.27日、皮膚の凹みは平均6.04日で改善しました。「数日〜1週間程度」が一つの目安ですが、平均値には個人差が含まれ、使用する糸の素材や本数・部位によっても結果は異なります。顔のたるみ改善のためには、ダウンタイムの目安を理解したうえで、余裕のあるスケジュールで施術を受けることが大切です。

CONTENTS
  1. 25名を追跡した糸リフトの臨床研究
  2. 痛みは約3日、腫れ・内出血は約4〜5日
  3. 「ダウンタイムは1週間程度」は一つの目安
  4. ダウンタイムを考えるうえで大切なのは「糸」だけではない
  5. 糸リフトのデメリットと、おすすめしないケース
  6. まとめ
  7. よくある質問
  8. 自由診療に関する重要事項
  9. アクセス(福岡・薬院)
  10. 参考文献

1. 25名を追跡した糸リフトの臨床研究

2021年に Dermatology and Therapy に掲載された研究では、軽度〜中等度の顔のたるみがあるタイ人27名に対して、吸収性のbarbed threadを用いた糸リフトが行われました[1]。

治療後は1週間、1・2・3・6・12か月と経過を追跡し、最終的に25名が解析されています。この研究で特に興味深いのが、糸リフト後の症状が平均何日続いたのかまで調査している点です。

2. 痛みは約3日、腫れ・内出血は約4〜5日

研究結果は以下のとおりでした[1]。

症状発生率平均持続期間
痛み100%3.15 ± 2.27日
腫れ(浮腫)33.3%4.58 ± 2.58日
内出血81.5%4.27 ± 2.82日
皮膚の凹み(dimpling)22.2%6.04 ± 2.55日

つまり、この研究では痛みは平均約3日、腫れや内出血は約4〜5日、皮膚の凹みは約6日で改善していました。また、これらの有害反応はいずれも軽度で、医学的な処置を必要とせず自然に改善したと報告されています。

3. 「ダウンタイムは1週間程度」は一つの目安

この結果を見ると、糸リフト後の目立つ症状について、「数日〜1週間程度」というのは一つの目安になりそうです。ただし、ここで注意が必要です。

この研究で使用されたのはp(LA-CL)(ポリ-L-乳酸・カプロラクトン共重合体)という素材で作られた特定の吸収性糸です[1]。PDOなど別の素材の糸を使用した場合や、挿入する本数・部位・方法が異なる場合まで、同じ結果になるとは限りません。

また、平均4日で内出血が消えるからといって、「全員が4日で治る」という意味ではありません。平均値には個人差が含まれているため、実際には腫れや内出血、むくみ、ひきつれなどがより長く残ることもあります。

4. ダウンタイムを考えるうえで大切なのは「糸」だけではない

糸リフトは、単に「何の糸を入れるか」だけで結果が決まる治療ではありません。どの位置から、どの層を通して、どの方向へ組織を移動させるのか。顔のたるみ方や脂肪の位置を診察し、それぞれに合わせてデザインすることが重要です。

今回の研究でも、下顔面の脂肪組織を再配置し、フェイスラインを整えることを目的として糸の走行が設計されています[1]。

※糸リフトの合併症・安全性の設計については、「糸リフトにリスク・失敗はある?」もあわせてご覧ください。

5. 糸リフトのデメリットと、おすすめしないケース

糸リフトには、ダウンタイム以外にも知っておきたいデメリットがあります。

  • 吸収性の糸は、見た目上のリフト効果が非吸収性の糸ほど長く続かない(今回の研究でも、著者らは吸収に伴い効果が徐々に弱まる可能性を指摘しています)
  • 痛み・腫れ・内出血・皮膚の凹みなど、程度の差はあってもダウンタイムが「まったくない」わけではない
  • 仕上がりは糸の種類だけでなく、挿入する層・方向・本数の設計に左右される

また、たるみが強い場合には、糸リフトだけでは十分な改善が得られにくいことがあります。その場合は、外科的なフェイスリフトやHIFU・高周波治療との併用など、別の選択肢を検討した方がよいこともあります。「糸リフトをおすすめしない」というより、「たるみの原因や程度によっては、糸リフト単独が最適とは限らない」というのが正確な理解です。

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→ 当院の糸リフト(施術詳細・料金)はこちら

6. まとめ

  • タイ人25名を追跡した研究で、糸リフト後のダウンタイムが症状ごとに調査された
  • 痛みは約3日、腫れは約4〜5日、内出血は約4日、皮膚の凹みは約6日で改善した
  • いずれも軽度で、医学的処置を要さず自然に改善した
  • 結果は特定の吸収性糸(p(LA-CL))を使った研究であり、他の糸・本数・部位で同じとは限らない

糸リフトは切開を伴うフェイスリフトと比較すると低侵襲な治療ですが、ダウンタイムが「まったくない」治療ではありません。大切な予定がある場合には余裕を持って施術日を設定し、使用する糸だけでなく、顔の状態に合わせた適切なデザイン・挿入方法を選択することが重要です。

THE LIFT CLINIC FUKUOKAでは、福岡・薬院でたるみ治療を専門的に行い、患者様それぞれのたるみ方に合わせた糸リフトをご提案しています。顔のたるみ改善を福岡で検討していて、ダウンタイムが心配という方もお気軽にご相談ください。

7. よくある質問

Q糸リフトのダウンタイムは何日くらいですか?
A今回ご紹介した研究では、痛みは平均3.15日、腫れは平均4.58日、内出血は平均4.27日、皮膚の凹みは平均6.04日で改善したと報告されています。「数日〜1週間程度」が一つの目安になりますが、平均値には個人差が含まれるため、これより長く症状が残る方もいます。
Q糸リフトのデメリットは何ですか?
Aダウンタイム中の痛み・腫れ・内出血・皮膚の凹みが生じうること、吸収性の糸は効果の見た目上の持続が非吸収性の糸ほど長くないこと、施術の設計(層・方向・本数)によって仕上がりが左右されることなどが挙げられます。当院では事前にリスクとダウンタイムの目安をご説明したうえで施術しています。
Q糸リフトで失敗しないためには、どうすればよいですか?
A使用する糸の種類だけでなく、「どの層を、どの方向へ、どのように設計するか」が仕上がりと安全性を左右します。血管や神経の位置を理解した医師が、顔の状態を診察したうえで挿入部位・深さ・方向を設計することが重要です。
Q糸リフトをおすすめしない人はいますか?
Aたるみが強く、糸リフトだけでは十分な改善が見込みにくい方には、外科的なフェイスリフトなど他の治療をご提案する場合があります。また、感染症や出血傾向がある方、妊娠中の方など、施術が適さない場合もあるため、診察のうえ判断します。
Q福岡で糸リフトのダウンタイムについて相談できますか?
ATHE LIFT CLINIC FUKUOKA(福岡市中央区・薬院駅徒歩1分)では、施術前にダウンタイムの目安やリスクを丁寧にご説明しています。お仕事や予定に合わせた施術日のご相談も可能です。

8. 自由診療に関する重要事項

当院の糸リフトについて

糸リフトは自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

主なリスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、挿入部の凹凸・陥凹、左右差、感染、糸の露出などが生じることがあります。今回ご紹介した研究では、痛み平均3.15日、腫れ平均4.58日、内出血平均4.27日、皮膚の凹み平均6.04日で軽快したと報告されていますが、個人差があります。

治療について:効果の持続期間には個人差があり、糸の種類・本数・施術部位・たるみの程度によっても異なります。当院では診察のうえ、お一人おひとりに適した施術内容とダウンタイムの目安をご説明しています。

9. アクセス(福岡・薬院)

THE LIFT CLINIC FUKUOKAは、福岡市中央区・薬院駅すぐの、たるみ治療に特化した美容クリニックです。福岡・薬院で糸リフトやダウンタイムについてご相談されたい方は、お気軽にお問い合わせください。

クリニック名
THE LIFT CLINIC FUKUOKA(ザ リフト クリニック フクオカ)
所在地
〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目7-12 New-Gen Minami tenjin 2階
最寄り駅
西鉄大牟田線「薬院」駅 徒歩1分/福岡市地下鉄七隈線「薬院」駅 徒歩3分
電話
092-406-6363
地図
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10. 参考文献

  1. Wanitphakdeedecha R, Yan C, Ng JNC, Fundarò S. Absorbable Barbed Threads for Lower Facial Soft-Tissue Repositioning in Asians. Dermatology and Therapy. 2021;11(4):1395-1408. doi.org/10.1007/s13555-021-00569-x
この記事の執筆・監修
宮﨑修平 院長
宮﨑 修平
THE LIFT CLINIC FUKUOKA 院長 / 医学博士

「たるみ治療のかかりつけ医に。」を掲げ、流行や感覚だけに頼らず、論理と医学的根拠に基づく診療を重視しています。診察・アセスメントを丁寧に行い、一人ひとりに適した治療を考えます。

  • 美容外科医 / 糸リフト・たるみ治療に特化
  • 医学博士/循環器内科専門医として慢性炎症・動脈硬化の研究に従事
  • 国内外の医学論文をもとにエビデンスに基づいた美容医療を発信
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