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マリオネットラインが気になる

マリオネットラインとは、口角からフェイスラインに向かって斜め下方向に走る溝や影のことです。ほうれい線と並んで、中高年の方々からのご相談が特に多いお悩みのひとつです。

マリオネットラインの治療には、十分な診断とアセスメント、治療戦略が重要です。ほうれい線と同様、その「原因」に対するアプローチが欠かせません。近年の論文でも、マリオネットラインは単なるシワではなく、顔全体の構造変化によって生じる現象であるとされ、具体的には「骨」「脂肪」「靭帯」「筋肉」「皮膚」という5つの要因が絡み合って生じると強調されています。

また興味深いことに、東アジア人は欧米人と比較して、先天的にマリオネットラインが目立ちやすいといわれています。その理由として、口周囲の筋肉が集まる点(口角結節=modiolus)が、東アジア人ではより下方に存在するためとされています。

原因① 骨の減少

老化によって頭蓋骨は少しずつ小さくなっていきますが、マリオネットラインには特にほほ・えら・あご・こめかみ部分の骨の減少が関わっています。減少したボリュームを補い、リフトアップ効果を出してくれる治療がヒアルロン酸注入です。ご自身では意外と気づきにくいのですが、顔の側面(こめかみ・ほほ・えら)と顔の最下点(あご)にヒアルロン酸を注入するだけでも、マリオネットラインは改善します。たわんだ布を両端から引っ張るイメージです。注入するエリアや優先順位には個人差があるため、詳しくはカウンセリングでアセスメントさせていただきます。

原因② 脂肪の下垂

口横の脂肪(jowl fat)のボリュームが多い方は、加齢とともに重力の影響でその脂肪が下垂していきます。マリオネットラインの上に脂肪の塊がある方("口横のぽにょ"がある方)には、糸リフトやオリジオキスなどのデバイス治療によるリフトアップがおすすめです。特に糸リフトは、下がった脂肪を引き上げられる唯一の治療法であり、THE LIFT式糸リフトはマリオネットラインにも効果的な治療のひとつです。

原因③ 皮膚の弾力の低下

加齢とともにコラーゲンが減少し、皮膚の弾力が失われていきます。口周囲は顔の中でも動きの多い部分のひとつのため、皮膚の弾力低下によるしわができやすいエリアです。脂肪によるたるみというよりも、いわゆる"皮たるみ"の状態です。このタイプには、皮膚のコラーゲン生成を促す治療がおすすめで、ソフウェーブ、LDM、肌育注射などが候補として挙げられます。糸リフトによる治療効果も期待できますが、脂肪によるたるみのケースと比べると効果はやや小さくなる傾向があります。

原因④ 筋肉の影響

先述の通り、日本人を含む東アジア人は口角結節(modiolus)が下方に存在するため、生まれつきマリオネットラインが目立ちやすいとされています。口周囲には多くの筋肉が存在しますが、特に口角下制筋はマリオネットラインを目立たせる要因のひとつです。口角下制筋は組織を下方向に引っ張る筋肉、いわば"たるみを悪化させる筋肉"であるため、この筋肉へのアプローチも重要な治療方法のひとつであり、ボツリヌストキシン製剤の注射が推奨されます。

直接治療

マリオネットラインへの直接治療

マリオネットラインへの直接的な治療も重要であり、ヒアルロン酸注入によってラインを浅くすることが可能です。処置自体は難しいものではありませんが、使用する製剤・注入する層・注入量・注入エリアの選定によって、効果や持続期間は大きく変わります。当院では、カウンセリングで丁寧にアセスメントを行ったうえで、慎重に治療方針をご提案いたします。

医学的根拠にもとづく、より詳しい解説は院長コラムでもご覧いただけます。
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