ソフウェーブで「あご下のたるみ」は改善できる?|医学論文から解説

Director's Column

ソフウェーブで「あご下のたるみ」は
改善できる?医学論文から解説

たるみ治療の正しい知識を、わかりやすくお届けする「院長コラム」第9回
院
執筆・監修:宮﨑 修平(THE LIFT CLINIC FUKUOKA 院長/医学博士)
論理と医学的根拠に基づく診療を大切にしています。医学論文をもとに、たるみ治療について発信しています。

「最近、フェイスラインがぼやけてきた」「体重は変わっていないのに、あご下がたるんで見える」――このようなお悩みは、脂肪だけが原因とは限りません。

年齢とともに皮膚のコラーゲンやエラスチンが変化すると、皮膚そのもののハリが低下し、あご下や首のたるみにつながることがあります。そこで今回は、ソフウェーブによる「あご下のリフトアップ」について報告した医学論文[1]をご紹介します。

結論を一言で

あご下のもたつきは、脂肪だけでなく皮膚のハリ低下が関わっていることがあります。ソフウェーブは真皮を中心に熱エネルギーを届ける治療で、米国FDAでも「あご下・首の弛緩した組織のリフト」が適応として認められています。脂肪を減らす治療と皮膚を引き締める治療は、区別して考えることが大切です。

CONTENTS
  1. ソフウェーブとは?
  2. 論文が報告する「あご下のリフトアップ」
  3. なぜ「あご下」にソフウェーブなのか?
  4. ソフウェーブはFDAでも「あご下・首のリフト」が認められている
  5. 「二重あご=脂肪」とは限らない
  6. まとめ
  7. よくある質問
  8. 自由診療に関する重要事項
  9. 参考文献

1. ソフウェーブとは?

ソフウェーブ(Sofwave)は、特殊な超音波を利用して皮膚に熱エネルギーを届ける美容医療機器です。大きな特徴は、皮膚表面ではなく、真皮を中心とした深さに熱を加えることです。

ソフウェーブでは高強度・高周波の超音波を平行に照射する独自技術が採用されており、皮膚の約1.5mmを中心に熱作用を生じさせます。この熱刺激によって創傷治癒反応が起こり、コラーゲンなどの再構築を促すことで、皮膚のハリや引き締めにつながると考えられています。

2. 論文が報告する「あご下のリフトアップ」

2023年、医学誌Dermatologic Surgeryに、「High-Intensity, High-Frequency, Parallel Ultrasound Beams for Submental Lifting(高強度・高周波・平行型超音波による、あご下のリフトアップ)」という論文[1]が掲載されました。

この報告で注目したいのは、単なる「肌質改善」ではなく、あご下(submental area)のたるみ・リフトアップに着目している点です。

3. なぜ「あご下」にソフウェーブなのか?

あご下のもたつきを見ると、「脂肪が多いから二重あごになっている」と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。あご下の見え方には、皮下脂肪・皮膚の弾力低下・骨格・筋肉・加齢による組織の変化など、さまざまな要因が関係しています。

そのため、脂肪を減らす治療だけでは十分ではなく、皮膚そのものの「ゆるみ」に対するアプローチが必要なケースがあります。ソフウェーブは、この「皮膚のたるみ」に対して超音波による熱エネルギーを利用する治療です。

特に、「脂肪を減らしたい」というより「皮膚を引き締めてフェイスラインを整えたい」という方では、治療選択肢のひとつになります。

4. ソフウェーブはFDAでも「あご下・首のリフト」が認められている

ソフウェーブの特徴のひとつが、米国FDAにおいて複数の美容医療領域でクリアランスを取得していることです。現在FDAでは、22歳以上を対象として、次のような適応が記載されています。

取得年適応
2019年顔の小じわ・しわの改善
2021年眉のリフト/あご下の弛緩した組織のリフト/首の弛緩した組織のリフト

つまりソフウェーブは、単なる「美肌用の超音波」ではなく、あご下や首のたるみに対するリフト治療として臨床的に評価されてきた機器ということです。

5. 「二重あご=脂肪」とは限らない

二重あご・あご下のもたつき治療で重要なのは、原因に合わせて治療を選ぶことです。脂肪が主体であれば脂肪への治療が必要ですし、皮膚のゆるみが主体であれば、ソフウェーブのような皮膚をターゲットとした治療が適しています。

また、フェイスライン全体の下垂が強ければ、HIFUや糸リフトなど、別の治療を組み合わせた方がよい場合もあります。大切なのは「二重あごだからこの治療」と一括りにするのではなく、脂肪なのか、皮膚なのか、輪郭全体の下垂なのかを見極めることです。

ソフウェーブ
HIFU
糸リフト

福岡でソフウェーブについてさらに詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
→ 福岡でソフウェーブが受けられるクリニック THE LIFT CLINIC FUKUOKA の施術詳細・料金はこちら

6. まとめ|ソフウェーブは「あご下の皮膚のたるみ」という選択肢

  • ソフウェーブは、高強度・高周波の超音波で皮膚の真皮を中心に熱エネルギーを届ける治療である
  • 2023年の論文では、あご下のリフトアップに対するソフウェーブの臨床的な有用性が報告されている
  • あご下のもたつきは、必ずしも脂肪だけが原因ではない
  • 米国FDAでも、あご下・首の弛緩した組織のリフトが適応として認められている

だからこそ、「脂肪を減らす治療」と「皮膚を引き締める治療」を区別して考えること。これが、自然できれいなフェイスラインをつくるうえで重要だと考えています。

7. よくある質問

Q二重あごはソフウェーブだけで改善しますか?
A脂肪が主な原因の場合、皮膚を引き締めるソフウェーブだけでは十分でないことがあります。脂肪・皮膚・骨格・組織の下垂など、原因を見極めたうえで、必要に応じてHIFUや糸リフトと組み合わせることもあります。
QソフウェーブとHIFUはどう違いますか?
Aソフウェーブは皮膚の約1.5mm(真皮)を中心に均一な熱エネルギーを届け、皮膚そのものの引き締めを目指す治療です。HIFUは狙った深さに焦点を合わせて熱を加える治療で、支持組織への作用が期待されます。原因や目的によって適した治療は異なります。
Qあご下だけの施術も可能ですか?
A可能です。当院ではあご下や首など部位を限定した照射プランもご用意しています。詳しくは施術ページの料金表をご覧ください。

8. 自由診療に関する重要事項

当院のソフウェーブについて

ソフウェーブは自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

標準的な費用(税込):全顔+あご下+首(250パルス)¥198,000/全顔+あご下(200パルス)¥168,000/あご下のみ(50パルス)¥49,800

治療期間・回数:次回施術は前回から6ヶ月以上の間隔をあけていただく必要があります。効果の実感には数週間〜数か月かかります。

主なリスク・副作用:施術中に熱感や軽い痛みを伴うことがあります。重篤な副作用の報告は限定的ですが、体質により肌に合わない場合があります。

9. 参考文献

  1. Wang JV, Bajaj S, Geronemus RG, Kauvar A. High-Intensity, High-Frequency, Parallel Ultrasound Beams for Submental Lifting. Dermatologic Surgery. 2023;49(5):532-534. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
この記事の執筆・監修
宮﨑修平 院長
宮﨑 修平
THE LIFT CLINIC FUKUOKA 院長 / 医学博士

「たるみ治療のかかりつけ医に。」を掲げ、流行や感覚だけに頼らず、論理と医学的根拠に基づく診療を重視しています。診察・アセスメントを丁寧に行い、一人ひとりに適した治療を考えます。

  • 美容外科医 / 糸リフト・たるみ治療に特化
  • 医学博士/循環器内科専門医として慢性炎症・動脈硬化の研究に従事
  • 国内外の医学論文をもとにエビデンスに基づいた美容医療を発信
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