お悩み・目的別メニュー

ゴルゴラインが気になる

ゴルゴラインとは、目頭の下から頬の中央にかけて斜め下方に走る、直線的な溝やくぼみの俗称です。医学文献では主に「ミッドチークグルーブ(midcheek groove)」と呼ばれますが、漫画『ゴルゴ13』の主人公の顔にこの線が描かれていることから、日本ではこの呼び方が広まりました。

ゴルゴラインの形成には、頬骨靱帯(zygomatic cutaneous ligament)が強く関わっています。老化に伴うさまざまな組織の立体的な変化により、骨から皮膚までの距離が、頬骨靱帯の長さよりも相対的に長くなったときに、ゴルゴラインが形成されると当院では考えています。

骨から皮膚までの距離が靱帯の長さより長くなる原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 生まれつき靱帯が相対的に短い(骨格や支持組織の付着・走行の違い)
  • 骨の減少(眼窩下縁の拡大、上顎骨の後退)
  • 浅層脂肪(メーラーファット)の下垂、脂肪区画間のボリュームバランスの変化
  • 深層脂肪(SOOF)のボリューム減少
  • 皮膚の菲薄化、弾力低下
生まれつき靱帯が短い方は、小学生や中学生の頃からゴルゴラインが見受けられることがあります(えくぼの有無にも靱帯の長さが関係しています)。このタイプの方は治療が難しいことが多く、ヒアルロン酸注入を行っても改善効果は限定的で、かえって不自然になってしまうこともあるため、適度な改善を目標にすることが重要です。

ゴルゴラインはこうした要因が重なり合って生じるため、①ボリューム不足、②頬部組織の下垂、③皮膚・支持組織のゆるみ、④皮膚そのものの質の変化、という異なる要素を診察したうえで、複合的に治療を組み合わせてご提案します。

直接治療

ゴルゴラインへの直接治療 ― ヒアルロン酸注入

骨格や深部脂肪のボリューム不足が主な原因である場合、ヒアルロン酸注入が中心となる治療です。ゴルゴラインだけを表面的に埋めるのではなく、頬骨周囲や眼輪筋下などを含めて中顔面全体のバランスを評価し、必要な部位・層へ少量ずつ補充します。ゴルゴラインを対象としたヒアルロン酸注入の臨床研究では、眼輪筋下への深部注入により、34例すべてで溝の深さが有意に減少したと報告されています。適切に行うことで、チークのリフトアップ効果も期待できます。

糸リフト ― 頬部組織の下垂に対して

ヒアルロン酸注入だけで治療を続けていると、チークの浅層脂肪(メーラーファット)が下垂していくのに合わせて上半分にばかり注入量が増え、チークがボリュームアップしすぎてしまうことがあります。そこで重要になるのが糸リフトです。糸リフトは下垂した脂肪を引き上げられる唯一の治療であり、適切に行うことでゴルゴラインの改善効果に加え、予防効果も期待できます。ヒアルロン酸とは役割が異なるため、症例に応じて組み合わせることで、注入量を抑えながら自然な改善を目指せる可能性があります。

デバイス治療 ― 皮膚・支持組織のゆるみに対して

HIFU(高密度焦点式超音波)や高周波治療(RF)は、組織を加熱してコラーゲンの収縮・再構築を促し、皮膚や支持組織の引き締めを目指す治療です。ゴルゴラインに対してはヒアルロン酸注入や糸リフトが中心となることが多いですが、デバイス治療で組織に熱を加えることも、治療・予防いずれの目的でも重要だと当院では考えています。当院で採用しているオリジオキスはHIFUとRFを1台に搭載しており、お客様の状態に合わせてカスタマイズしたコンビネーション治療が可能です。

補助治療 ― LDM・肌育注射

上記の治療に加えて、LDMや肌育注射(ジャルプロ・スキンプラス・プルリアルシリーズ)などの補助治療も重視しています。これらは大きなボリュームを補う治療ではなく、皮膚の水分量・弾力・きめなどの改善を目的とした治療です。たるみ治療はこつこつとしたメンテナンスが重要であり、定期的に行うことで老化の進行を防ぎ、ヒアルロン酸注入や糸リフト、デバイス治療の効果を高めてくれることが期待されます。

医学的根拠にもとづく、より詳しい解説は院長コラムでもご覧いただけます。
「ゴルゴラインの原因と治療」を読む →